2022.01.11
当院のリウマチ治療の目標は、
●リウマチになる前の状態に戻すこと
●普通に年を重ねていけること
です。
関節リウマチと診断されてから月日が経っていたとしても寛解を目指した治療をあきらめないでください。
関節リウマチの治療を開始されてから月日が過ぎていても適切な治療を行うことで「寛解」を得られる可能性があります。
「寛解」の可能性について
罹病期間が長くなっている患者様の場合、治療効果が低疾患活動性以上を得られない状況であっても、なんとなく同じ治療を継続されている方が多いかもしれません。
ですがリウマチの治療期間が長い患者様であっても、適切な治療を行うことで、Boolean(ブーリアン)寛解という状態を得られる可能性があります。臨床データに基づいて罹病期間が長い方の治療効果や休薬が示されています。
患者様の治療を最適化することで、「手が変形のため開かなかった状態であったのに手が開くようになり日常の色々なことが出来るようになった。」あるいは「車椅子での生活から解放された。」など、より生活の質が上がり、日常の作業が気軽に行える可能性があります。
罹病期間が長くなっている患者様も「寛解」に向けての治療を諦めないでください。
関節リウマチの治療目標は、Boolean(ブーリアン)寛解の先であるバイオフリー寛解(生物学的製剤を中止して寛解を維持する)やドラッグフリー寛解(すべての薬剤を休薬・中止した状態で寛解を維持する)につながり、最終的にドラッグフリー寛解の状態を維持すること(完治)となります。