花粉症とは

花粉症とは、本来ならば無害なはずのアレルゲンに対し、人体が過剰な免疫反応を起こすことで、免疫そのものがかえって体によくない状態を引き起こしてしまうという、アレルギー反応の一つです。
たとえば、アレルゲンが鼻に入ると体内へ入るのを防ぐように鼻がつまりますし、くしゃみや鼻水という形でアレルゲンを体外に追い出そうと身体が反応したりします。これは一種の防御反応として起こっていると考えられています。
花粉症という呼称は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称で、主な症状としてはアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が挙げられます。
主な症状としては、くしゃみ、鼻汁、鼻づまりなどが挙げられ、症状が似ているため、最初はかぜと間違うこともあります。
花粉症の諸症状
症状が起こる時期や強さは人によって様々です。
花粉が飛び始めるとすぐ症状が出る人もいれば、飛散する花粉の量が多くなければあまり症状が出ない人もいます。強さも同様で、症状の軽重には個人差があります。花粉の飛散数自体が比較的少ない場合などには、症状そのものが出ないということもあります。
主な症状
- くしゃみや鼻水が続けて出る
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
- 透明のサラサラな鼻水が出る
- 毎年同じ時期に同じ症状が出る
- 目が充血している
- 目の中がごろごろする。異物感がある
- 目やにや涙が止まらない
- 目が痛い
- 視力低下(見えにくい気がする)
花粉症となる主な原因
花粉症は、スギなどの花粉が原因となって起こるアレルギー疾患です。
日本国内で最も影響力の大きいのはスギ花粉で、スギ花粉の時期が春であるため、春のイメージが強いかもしれません。
しかし、実際には、初夏にはイネ科植物、真夏から秋口にかけてはキク科植物などの花粉が飛散していますし、ヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど約50種類の植物が花粉症を引き起こすと言われています。
花粉は一年中、飛散しているのです。そのため、花粉症は年間通しての注意が必要です。
花粉症の治療
花粉症治療において、一般的な対処方法として挙げられるのが薬物治療です。
問診や検査をおこない、患者さんに合ったお薬を処方いたします。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりには、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服薬。症状が強ければ点鼻薬を使用することもあります。症状によっては、お薬を併用する場合もございます。
患者さんひとりひとりに合わせた治療を行いますので、「花粉症かも」と感じられたら、お気軽にご相談ください。