治療を中断してしまった方へ
2021.12.16
関節破壊が進む前に、治療を中断の理由をお聞かせください。
どうか、治療を諦めないでください!
関節リウマチの治療をされている方が、今まで通院されていた医療機関ではなく、当院に受診されることが、しばしばございます。
治療の中断された理由は様々ですが、以下のことをお話しされる患者様がいらっしゃいます。
- 来院してからの待ち時間が長く、体調が悪い状態なのに更に体調不良になり帰宅となる。
- 医師からの説明がない。または説明がわからない。
- 関節などの痛みや身体のこわばり、倦怠感がよくならず、治療の意味が分からなくなった。
- 薬の副作用を考えると治療であるのに怖くなってしまった。
- リウマチの症状が軽くなり、痛みなどが軽減されたので、自己判断で治療を中断した。 など
治療を中断された患者様が当院を受診され、診療いたしますと関節が腫れて、痛々しい状態で、生活するのでさえも、大きなご苦労があったのであろうと想像いたします。
患者様のご家族や周囲の皆様も、患者様御本人が痛みや腫れで日常生活が困難な状態を見ていらっしゃるのは、お辛く忍びない思いではないでしょうか。
そして、非常に残念な状態ですが、リウマチ治療を中断していた間に関節が壊れてしまった患者様もいらっしゃいます。
リウマチ治療のご受診には、たくさんのご苦労や苦痛を持たれる方もいらっしゃいますが、どうぞ患者様ご自身の判断で治療を中断することはやめてください。
治療の諦めてしまわれる前に、どうか当院にご相談ください。
治療を止めてしまおうと思われた理由など、雑談からで構いません。治療を止めようと思われたことからお話しください。
継続できる方法を私たちと一緒に考えましょう。
患者様が治療を続けられるように、ご提案いたします。
患者様のお身体が少しでも楽にいられる治療のご提案や、気持ちのご負担にならない治療を一緒に考えます。
そして、患者様ライフステージに合った治療プランになるようご提案して参ります。
この少しでも楽に、少しでも気持ちの負担にならない、少しでも生活に合ったを集め、患者様お一人お一人に寄り添って参ります。
セカンドオピニオンを実施しています
当院では、セカンドオピニオンも行っています。
様々な理由で治療に迷いや、治療の継続が難しい状態になっている患者様のために、お気軽にご相談していただけるようセカンドオピニオンを行っております。遠方の患者様でも地元での治療が継続できる様、支援を行っております。
- 新たなリウマチ治療の提案が欲しい
- 治療方針の見直しがしたい
- 引っ越しで通院が難しくなった
- 他院でのリウマチ治療に悩まれている
- 新型コロナウィルスにより大きな病院への通院が怖い など
リウマチ治療を諦められてしまう前に、患者様に希望を持っていただける診療を目指しております。
リウマチ治療について、ご不安なことなどございましたら、何でも遠慮なくご相談ください。
関連記事
原因不明の関節症状がある方
2021.10.26
関節痛の原因が「関節リウマチ」でないことを確認しましょう!
原因がはっきりしない関節痛(関節の痛み、腫れ・違和感)が続いた場合は、早めに当院にご受診ください。 先ずは、リウマチ専門医に診断してもらうことが大切です。 関節が痛む疾患は多くありますが、関節リウマチは、特に早めに適切な治療を行うことで関節破壊の進行を防ぎます。
関節リウマチの代表的な症状「朝のこわばり」「関節痛」「関節の腫れ」
関節に原因不明の症状があったら「関節リウマチではない」と診断してもらうことが、とても大切です。
関節リウマチと同じような症状の病気は、他にもあり関節リウマチとの区別が難しい場合もあります。医療機関では、症状の確認だけではなく血液検査などを行い総合的に判断することで関節リウマチを診断します。
関節リウマチであった場合、早期発見・早期治療ができると関節機能を維持することができ、日常生活や家事・仕事への影響を抑えることができます。
診療に関するご不明な点などは遠慮なく何でもご相談ください。
関連記事
関節リウマチの治療
2021.08.31
関節リウマチの治療について
関節リウマチの治療は飛躍的に進歩!
治療では、薬物療法が中心です。近年関節リウマチの治療は飛躍的に進歩しており関節リウマチはコントロールができる時代になりました。
メトトレキサートや関節破壊の抑制作用に優れる生物学的製剤を用いることにより炎症や痛みを抑えるだけでなく、病気の進行を阻み、関節の破壊を防ぐことを目標に治療を行います。 治療は、一般的に寛解(関節リウマチの病勢がコントロールされた状態)と呼ばれる状態を目標として行います。
当院では、過剰な治療にならないように、患者さん一人ひとりにあった目標を設定し、よりよい状態を目指して治療を行ってまいります。
なお、薬物療法やリハビリを行っても痛みが和らがない、関節障害のために歩行が困難になったなど、日常生活に支障が生じている場合は、手術療法を検討します。経験豊富な整形外科医師に紹介しております。
生物学的製剤 一覧
商品名 | アクテムラ | ケブザラ | エンブレル | ヒュミラ | シンボニー | シムジア | オレンシア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
一般名 | トシリズマブ | サリルマブ | エタネルセプト | アダリムマブ | ゴリムマブ | セルトリズ マブベゴル |
アバタセプト |
作用対象 | IL-6 | IL-6 | TNFα | TNFα | TNFα | TNFα | CTLA4 |
投与経路 | 皮下注射 | 皮下注射 | 皮下注射 | 皮下注射 | 皮下注射 | 皮下注射 | 皮下注射 |
投与間隔 | 2週毎 | 2週毎 | 週に1~2回 | 2週毎 | 4週毎 | 0,2,4週、以後 2~4週毎 |
1週毎 (初回のみ同日に 点滴製剤の 併用が可能) |
MTX併用 | 単独も可 | 単独も可 併用が好ましい |
単独も可 併用が好ましい |
単独も可 併用が好ましい |
単独も可 併用が好ましい |
単独も可 併用が好ましい |
単独も可 |
関連記事
リウマチの症状
2021.08.31
関節リウマチとリウマチ性多発筋痛症についてご紹介いたします。 ご自身で思い当たる症状がある場合は、是非、早めに当院までご相談ください。
当院長はリウマチ・膠原病の専門医であり、これまで数多くのリウマチ患者さんの診察・治療を行ってきております。
院長紹介関節リウマチの症状
関節リウマチには初期症状がみられます。
主な症状は、朝方に手足の指関節がこわばる、あちこちの関節が痛む、しびれや痛みが手足にある、といったことです。これらの症状がみられた場合は、リウマチ外来を受診することをお勧めします。 関節リウマチの診断は、問診をはじめ、血液やX線検査などの結果を照らし合わせて、総合的に判断します。
関節リウマチと同様の症状を起こす病気(変形性関節症、痛風など)の可能性も考えれますので、早めにご受診されることをお奨めしています。 なお、関節リウマチと別の病気であった場合でも早期発見・早期治療が大切であることは同じです。
リウマチチェックシートその他のリウマチ性疾患の症状
その他のリウマチ性疾患としては、リウマチ性多発筋痛症があります。 この病気は、65歳頃から発症する患者が増加し、なかでも女性が多いことでも知られています。
症状としては、首や腕をはじめ、腰や太もものあたりが痛み、重く感じるようになるほか、全身がだるくなる状態が継続します。夜間や朝方に手がこわばるといった症状も出ますが、ただ関節リウマチとは異なり関節の腫れなどはあまり見られません。 五十肩(肩関節周囲炎)と症状が似ていることもあるので、きちんとした検査を受ける必要があります。
関連記事
リウマチチェック
2021.08.31
当院長はリウマチ・膠原病の専門医であり、これまで数多くのリウマチ患者さんの診察・治療を行ってきております。
院長紹介これらの症状が、1週間以上続いているかどうかも重要です。 以下にてご自身の症状をご確認ください。
- 腫れた箇所が痛い
- 朝しばらく関節が動かしにくい
- 微熱が続く
- 食欲減退
- 体重減少
- 貧血っぽい
- ドアノブが回しにくい
- 家のカギが開けにくい
- 歯ブラシやお箸が使いにくい
- 靴ひもが結びにくい
- ハサミ・ホチキスが使いにくい
- パソコン入力がしにくい
- ボタンを外しにくい
- リモコンが押しにくい
医師に伝えるリウマチ症状チェックシート
当院院長からご自身のリウマチ症状を伝えることが難しいというご意見を基に考えたシートになります。 患者様ご自身の症状を医師に的確に伝えるためのチェックシートページになります。 以下の項目をチェックしていただき診療の際に、医師にお応えいただくだけでも非常に有効な手段となります。
患者様ご自身の症状をご記入した状態で当院の医師にお見せください。
身体のこわばり
朝のこわばりはどの位の時間続きますか? | 時間 | 分 |
目覚めると手がこわばる | ||
身体がこわばりでトイレなどが大変である | ||
身体がこわばりで洗顔などの支度が大変である | ||
着替えがしにくい | ||
食事など料理の準備がしにくい |
痛み
1~10で表現した時にどれくらいの痛みですか? | |
重い荷物などを持つと痛い | |
ビンやペットボトルのフタ、ドアノブを回すと痛い | |
階段の登り降りが痛い | |
お風呂に入る時に痛い | |
痛くて眠れない |
倦怠感
1~10で表現した時にどれくらいの倦怠感ですか? | |
夕方に倦怠感を感じる | |
だるくて動きづらい | |
だるくて力が入らない | |
身体が鉛の様に重い | |
だるくて寄りかかってしまう |