ステロイド薬の使用を中止したい
2022.05.12

ステロイドの副作用については、世の中でも当たり前の様に知られていますが、ステロイドは、疾患によっては、投与することで病気の進行が抑えられ、通常の生活を送ることができ、現在でも重要な治療薬の一つと言えます。
但し、どの様な疾患であってもステロイドに代われる薬剤がある場合は、ステロイドの使用頻度を控えることが望ましい薬剤でもあります。
ステロイド薬は、一時的な使用に限ります!
ステロイドには、骨粗しょう症、感染症、糖尿病、胃潰瘍をはじめ多くの副作用があります。そのためステロイドを使用する際は、最大限の注意が必要です。
副作用を考えた上で、リウマチの治療薬としてステロイドを使用する場合は、使用期間を決めた上で使われるべき薬剤です。
以下の様に中止する時期を予め設定し、一時的の使用に限られます。
- 症状が極めて高く、MTXや生物学的製剤などの効果発現までの期間限定
- 妊娠・授乳中など他の薬剤を使用できない期間限定
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膠原病の治療
2021.08.31
当院は、リウマチ・膠原病専門医としての豊富な臨床経験を活かし、各々の患者さんに最適とされる治療法を提供します。
膠原病の症状に心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。
院長紹介膠原病の治療は、対症療法が中心で主に薬物の投与を行います。 病気を引き起こすリンパ球の働きを抑えたり、自己抗体が作られるのを抑えたりするのに有効とされているのが、ステロイド剤と免疫抑制剤です。
なお、膠原病の治療法は同じ病気であったとしても、患者さんによってそれぞれ異なります。
膠原病の治療方針
前述した様に患者様の状態により治療内容が異なります。 膠原病は、異常な免疫反応と炎症反応を抑えることを治療の基本とします。
膠原病 | 治療方法 |
病気を誘引する要素(遺伝、体質など) |
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異常免疫反応(自己抗体出現) |
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身体に現れる炎症(関節、皮膚など) |
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身体に現れる症状(関節、臓器) (関節、臓器など) |
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膠原病の症状
2021.08.31

膠原病の症状は患者さんによって異なります。
以下の症状がよく見られますが、全ての膠原病に共通して認められるわけではありません。 また、膠原病に限られたものでもありません。
- 関節の腫れ・痛み
- こわばり
- 発熱
- 紅斑や紫斑などの皮膚症状
- レイノー症状(※)
- リンパ腺の腫れ
- しびれ など
※レイノー症状とは
寒冷刺激や精神的緊張によって、手や足の指の皮膚の色が蒼白、暗紫になる現象です。
ただ症状が進行すると関節に変形が現れたり、臓器に障害が起きるなど、日常生活に支障をきたすようになります。 そのため、病気を早期に発見し、進行をくい止める必要があります。
膠原病になりやすい人
膠原病は、男性よりも女性に多い傾向にあります。これは、女性ホルモンが免疫異常によるものと考えられており、特に、妊娠が可能な年齢に発病しやすいことが分かっています。 他に、外で紫外線を浴びる機会の多い方やストレスを受けやすいかたなどが膠原病を発症する傾向が高いようです。